【3歳・4歳】数や文字だけじゃない!小学校入学前に身につけておくべき、幼児の10の基礎概念(色・形・空間認識・お金の数え方など)を家庭で簡単に教える方法

みなさん、こんにちは!
七田式幼児通信コース講師の大川です。

お子さんが3歳、4歳になると、
小学校入学までに、子供に何を身につけさせればいいのかしら?
就学前教育って、具体的に何を勉強するの?
家庭で簡単に教える方法はあるの?
というご質問をよくいただきます。

 

小学校に入学すると、国語・算数・生活などの授業が始まりますね。あなたのお子さんは、他のお子さんに遅れをとることなく、学習を進める準備はできていますか?

みなさんは、小学校入学前のお子さんが、生活習慣やマナー以外に、何を身につけておくべきかご存知ですか?それを知っているかどうかで、お子さんが小学校の授業や、先生やお友だちとの交流の中で、どれだけ多くのことを学ぶことができるかが左右されるのです。

幼児期に物の色や形、大小、空間認識、時計の見方、お金の数え方などの「幼児の10の基礎概念」という学習の土台を築くことで、理解力の優れたお子さんに育てることができます。

 

今回は、お子さんが小学生になる前に学習しておきたい「幼児の10の基礎概念」を、ご家庭で簡単に教える方法をご紹介します。

小学校入学前にマスターしたい「幼児の10の基礎概念」はこちら!

1,色(赤・黄・青…)
2,形(丸・三角・四角…)
3,大小(大・中・小…)
4,数(1、2、3…)
5,量(多い、少ない、半分…)
6,空間認識(上下、左右、遠近…)
7,比較(2つ以上のものを比べる)
8,順序(3つ以上のものを比較して順序立てる)
9,時(時間、季節、日付、曜日…)
10,お金(お金の種別、数え方)

学習の土台となる、「幼児の10の基礎概念」が大切とわかっていても、
「色って、どうやって教えたらいいの?」
「時計の読み方をなかなか理解してくれない」
「右左を教えるのって難しい…」
と思われる親御さんもいらっしゃることでしょう。

「幼児の10の基礎概念」は、お子さんに苦手意識を与えないように、楽しく教えていくことがポイントです。

具体的に1つずつ、取り組み方を紹介していきます。

幼児の10の基礎概念

幼児の基礎概念1【
基礎概念1【色】

① 色の基本は、「赤」「青」「黄」の三原色です。まずは、基本三原色から教えていきましょう。
家の中にある物や絵本の中の色に、指を差しながら色の名前を言ってインプットしていきましょう。

② 三原色がわかったら、「同じ色」「違う色」という色の違いを教えましょう。

③ 次に三原色を使って作れる色を理解させましょう。
絵の具を使って、実際に混色を体験し、微妙な色加減を教えてあげるのもおすすめです。

 

色のセンスを磨くには、いろんな種類の色を見せることが大切です。

微妙な色の違いがわかると、将来、色彩感覚豊かなお子さんに育ちます。自然の色や名画を見せるのもよいです。

 

幼児の基礎概念2【
基礎概念2【形】

① 形の基本は、「丸」「三角」「四角」の3つです。まずは、この3つの図形を教えましょう。
生活の中で、「丸いお団子だね」「三角のおにぎりだね」「四角い積み木だね」などと言葉をかけてあげましょう。

②基本の3つの図形が理解できたら、長方形、星型、ひし形、台形、ハート型など、生活の中でよく出てくる形を教えていきましょう。
積み木やおもちゃを使って教えると、子供の集中力が続くのでおすすめですよ。

 

幼児の基礎概念3【大小
基礎概念3【大小】

① 基本は、「大」「中」「小」です。
家にあるものを使って、「大きい」「小さい」という基本の概念から教えましょう。
絵本を見せながら、「ゾウは大きい」「アリは小さい」と教えたり、「お父さんのTシャツは大きい」「○○ちゃんのTシャツは小さい」と服を使ったりして教えていきます。

② 3つの中から「いちばん大きいもの、小さいもの」がわかるようにしましょう。
お子さんのお気に入りのぬいぐるみやおもちゃを並べて教えてみましょう。

③ 「いちばん大きい」「いちばん小さい」がわかるようになったら、「○番目に大きい」「○番目に小さい」を繰り返し丁寧に教えていきましょう。
おやつの大きさを比べたり、家族で背比べをしたりして教えると楽しいですよ。

 

幼児の基礎概念4【
基礎概念4【数】

① 数の取り組みは、できるだけ早い時期から行いましょう。
1~10までの数を数える「数唱」は、生活の中にとても取り入れやすい取り組みです。お風呂に入った時や階段の上り下りの時に数を数えるようにしましょう。

② 親御さんと一緒に数を数えられるようになったら、1人でも数を数えられるようにしていきましょう。

③ 実際の物と数の対応を理解できるようにしましょう。
数字を書いた紙とおもちゃやお菓子などを並べて、理解を深めていくといいですよ。

 

幼児期の数の勉強について詳しく知りたい方は、お子さんの年齢に合わせて、下の特集ページをご参考になさってください!
【1歳・2歳】家庭で簡単にできる、初めての数の勉強! ~幼児期に子供が数を好きになる教え方~
【3歳・4歳】就学前に数字の読み書き&足し算をマスターする方法! ~ご家庭で簡単にできる、幼児期の数のお勉強~

 

幼児の基礎概念5【
基礎概念5【量】

① まずは、「多い」「少ない」「半分」を教えましょう。
コップに飲み物を入れて、「お父さんのお茶は多いね。お母さんのお茶は少ないね」などと教えてましょう。

② 「多い」「少ない」の概念がわかったら、g(グラム)やL(リットル)といった単位も教えていきましょう。
料理のお手伝いの時に教えてあげると、自然にインプットすることができます。

 

幼児の基礎概念6【空間認識

① まずは、上下、前後、内外、遠近を教えましょう。
「椅子の下におもちゃが落ちているよ」「箱の中におもちゃが入っているよ」「遠くに山が見えるね」などと生活の中や絵本などで教えてあげてください。

② 次に右左を教えていきましょう。
左右の理解に苦戦する子供は多いです。
「今、箸を持っている手が右手だよ」と教えたり、お散歩の時に「右に曲がるよ」と言ったりしてインプットしましょう。
ゲーム感覚で「右手挙げて、左手挙げて」と遊ぶことも理解が深まるのでおすすめです。

 

幼児の基礎概念7【比較
基礎概念7【比較】

「~より大きい、~より小さい、~より多い、~より少ない」というのが比較です。
「お父さんは、○○ちゃんより大きいね」「お父さんのご飯は、お母さんより多いね」などと教えていきましょう。

「暑い⇔寒い」「早い⇔遅い」などの反対語もたくさん教えてあげると、お子さんの語彙力アップにもつながりますよ。

 

幼児の基礎概念8【順序
基礎概念8【順序】

① 順序は、3つ以上の物を比較して順序立てていくことです。
まず1番目、2番目、3番目という一般的な順序を教えましょう。「年齢の順番で数えると、お父さんが1番、お母さんが2番、○○ちゃんが3番だよ」などと教えてあげるといいですよ。

② 次に「上から2番目、下から3番目」「左から2番目、右から3番目」などの座標を見る時の順番「3番目に大きい」「2番目に長い」など、大きさ、長さの順番も教えていきましょう。
プリントの問題でつまずく場合が多いので、プリントに実際に取り組む前に、まずは実物を使って、生活の中で教えてあげましょう。

 

幼児の基礎概念9【
基礎概念9【時】

① おもちゃの時計などを使って、「○時」「○時○分」がわかるように、繰り返し教えてあげましょう。
生活の中でも「短い針が3のところにいったら3時だから、おやつを食べようね」「8時になったらお風呂に入ろうね」と時間を意識した言葉をかけるようにしましょう。

② 時刻だけでなく、昨日・今日・明日・先週・今週・曜日も、大切な「時」の概念です。カレンダーなどを使って教えていくといいですよ。

 

「時」の概念は、生活習慣や約束の基準にもなるので、理解が深まると、時間や日付を意識して行動できるようになってきます。

 

幼児の基礎概念10【お金】
基礎概念10【お金】

1円、5円、10円、50円、100円、500円の理解を深めましょう。
硬貨や紙幣の種類も教えた後に、数え方も理解できるようにしましょう。

②幼児期には、お金の種類を理解するだけではなく、金銭感覚を身につけることも大切です。
遊びでお買い物ごっこを取り入れたり、他の人の迷惑にならない程度に、買い物に行った時に、お子さんに会計を任せたりするのもいいでしょう。
知識だけではなく、金銭感覚を早くから身につけていると、社会性を育むこともできます。

 

幼児の10の基礎概念、いかがでしたか?

小学校に入学する前に、これらの基礎概念を身につけていれば、お子さんの学習の土台が出来上がっているので、優れた理解力で学習を楽しむことができるでしょう。

生活習慣やマナーと併せて、ご家庭で楽しみながら取り組んでみてくださいね!

 

皆さん、最後まで読んでくださりありがとうございました。

幼児教育は、お子さんの人生に大きく影響を与えます。お子さんの年齢が低ければ低いほど、幼児教育の効果は最大化されるのです。

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