ラオス人の教育観から学ぶ子育てのヒント

七田式を子供に教えるセンターが、日本以外に、世界13の国と地域に広がっていることはご存知でしょうか。

2016年6月現在、台湾、シンガポール、マレーシア、アメリカ、インドネシア、タイ、オーストラリア、カナダ、香港、中国本土、ベトナム、ラオス、ミャンマーに、約60のセンターが開設され、2万人近い子供たちが学んでいます!

 

その中から、今回はラオスについて、お話しします。

初心者のためのラオスガイド

みなさん、ラオスにはどんなイメージをお持ちでしょうか。

東南アジアの国々は、旅行先として人気が高いものの、「ラオスに行ったことがある」という方はまだまだ多くないかもしれません。

 

ラオスは、中国、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナムに接した、東南アジアの内陸国です。

国土は、24万キロメートル(日本の約64%)、人口は約660万人(2013年、ラオス統計局)です。

 

歴史ある仏教寺院、フランス統治下の名残りを感じさせる建物や、小さな商店が立ち並ぶ街並みは、とても魅力的。絵になる風景が街中に広がっています。

ラオスを訪れたことがない方にはイメージしにくいかもしれませんが、ラオスには、スーパーマーケットやショッピングモールなどの商業施設は、まだ少なく、首都のヴィエンチャンでも、日常の買い物は市場で行うことが一般的です。

 

ラオスの人々はとにかく素朴。優しい笑顔と穏やかな話しぶりが、訪れる人の心を温かくします。

素朴さは食事からも感じられます。とにかく野菜・ハーブをたっぷり摂ります!麺にもたっぷり生の野菜やハーブをトッピングして、いただきます。

街では、欧米からの旅行者を多く見かけます。日本人観光客が増える日もそう遠くはないでしょう。

ラオス人の教育観

さて、東南アジアのフロンティアの一つとして、今後の発展が期待されるラオス。

それに貢献する人材育成が求められる中、2014年12月にオープンしたのが七田式のセンターです。

 

日本に生まれ、教育を当たり前のように受けた筆者が感銘を受けたこと。それは、ラオスの人々の子供に対する思いと教育に対する期待でした。

 

「金銭的に豊かではなくても、子供には最高の教育を与えたい!なぜなら、子供は国の未来を担っているから。」

「子供には世界で輝く人材になってほしい!」

 

ラオスのお父様、お母様とお話ししていると、こんなふうにご自身のお子さんや、国の未来への思いが溢れ出します。こんな職業に就いてほしいとか、有名大学に入ってほしいとか、学生生活上のゴールではなく、より良い国に導いたり、より良い市民になったりしてほしいという、人間としての理想の生き方を、笑顔で語ってくださるのです。

昔からの営みや食文化を大切にするラオスの人々だからこそ、未来を子供に託す思いは特別です。

それは、日本を始めとする先進国の親御さん以上に強い思いだと感じました。

 

日本とは文化も言葉も国の発展度合も違うラオス。でも、そこには、私たちがふと立ち止まり、日々を振り返るヒントが隠れています。

どんな大人になってほしいか思い描いてみる。

目の前の受験や習い事についての目標ではなく、学校や社会など、コミュニティでどのような生き方をしてほしいか考えてみてください。

「人の意見に耳を傾けられるようになってほしい」、「思いやりを持った言動ができる大人になってほしい」など、様々思い浮かぶのではないでしょうか。それら全てが、コミュニティに貢献できる生き方です。

漠然としていてもいいので、「こんな大人になってくれたらいいな」というイメージを持っていると、子育てやしつけに悩んだとき、きっとそれが指針として役立ちます。

国や文化が違えど、同じなのは子供を大切に思う気持ちです。グローバル化が進む現代社会で、子育て文化交流を広げることも、世界平和への一歩かもしれません。