【2歳・3歳】遊び食べ、手づかみ、好き嫌い!食事のマナーや行儀をしつける方法

こんにちは。

カスタマーサービスの和田です。

出産するとすぐに始まる「授乳」は、母と子の一体感を味わうことのできる、至福のひと時ですよね。

その後、すりつぶしたり、細かく刻んだりする「離乳食」を終えてひと段落…と思いきや、年齢が上がるにつれて、遊び食べや手づかみといった、食事に関する悩みが発生!

しかし、まだまだ小さな子供に、食事のマナーをどうやって教えたらいいの?と、お悩みの読者の方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、自我が芽生え始める2・3歳児に焦点を当て、食事のマナー食事の時に気を付けたいポイントをご紹介したいと思います。

我が家でも、実際に試してみて、効果があった方法もご紹介したいと思います。

これは困った!食事中の5つの悩み

 

(1)遊び食べ

よくある悩みの一つが、この「遊び食べ」です。

これについては、

  • 食べることに飽きてしまい、食べ物がおもちゃになってしまう
  • じっとしていられずに、立ち上がり、歩き回ってしまう

といった理由が挙げられるでしょう。

この時期の子供は集中できる時間が短いので、あっという間に気がそぞろになり、このような行動をとってしまうのです。

一生懸命作った食事です。親としては、しっかり食べてほしいですよね。

モリモリと食べる姿を見ると、これほどうれしいことはありませんので…。

 

(2)手づかみ

手づかみで食べるタイプの食べ物は、問題はないのですが、

お箸やフォークを使って食べるようなものまで手づかみで…なんてことはないですか?

「○○ちゃんは、赤ちゃんじゃないから、上手にお箸が使えるんだよ!」と声をかけると、すぐに箸を持ちますが、少し経つと、また手づかみ開始…。目が離せないですよね。

 

(3)テーブルマナー

小さいうちから身に付けさせておきたいことの一つですよね!

大人になった時、食事のマナー一つで品格を落としてしまっては台無しですよね。

我が家の場合、食べる姿勢が悪かったので、テーブルにハイチェアを利用し、足が下に着く高さに調整しましたが、のけぞって食べてみたり、肘をついてみたりと、気を付けなければならないことが、たくさんあります。

大人になってからでは、周りの人は、口に出して言ってはくれません。

親のしつけが…という目で見られるようにもなりますので、小さいうちから気を付けて、少しずつ直していきましょう。

 

(4)好き嫌い、食が細い

これもよくある悩みです。私にも経験がありますので、皆さんの気持ちは痛いほどよくわかります。

我が家の場合、子供が「焼肉」大好きで、お肉売り場に行くと必ず「今日は、焼き肉パーティー?」と聞いてきます。

しかし、毎日、肉ばかり食べてはいられません。

魚も好きなので、焼き魚、煮魚も食べてくれますが、エビやイカ、貝類については、「くさい」と言って食べてくれません。

野菜も、基本好きなのですが、ネギやピーマンは全く箸をつけません。

お味噌汁にえのきを入れると、美味しいですよね!しかし、それもダメです。

また、日によっては、「えっ!たったこれだけ?」と、びっくりするくらい食べない時があります。

一口も食べずに、「ごちそうさまでした」と席を立つことも。理由がわかれば対処もできるのですが、2・3歳児では流石に無理ですよね。

 

(5)赤ちゃん返り

赤ちゃん返りは、兄弟ができたときだけではなく、自我が芽生え始め、独り立ちをしていく2・3歳児でも起こります。

食事のときも一人で座らず、「お母さんのおひざに座る~」とか「ママ、食べさせて~」など、できるはずのことができなくなってしまいます。

食事が苦痛なのかな?その原因は??

楽しい食事の時間のはずなのに、落ち着きのない食事態度を見せられると、「食事が苦痛なのかしら・・・」と思ってしまうのも当然ですよね。

では、その原因はどこにあるのでしょうか。

思い当たる方は、ぜひチェックしてみてください。

  • 食事の時に、テレビがついている
  • 子供の興味を引きそうなものが周りにある
  • おやつの量が多い
  • あまり体を動かさない(家の中で過ごすことが多い)
  • 料理のレシピに工夫が足りない
  • 親自身のマナー(箸の持ち方や姿勢など)に自信がない
  • 言っても、まだ理解できないだろうと、何も言わない

 子供の悪いところがすぐに目についてしまうのは、親の性ですが、注意ばかりしていると、子供の心は不平や怒りでいっぱいになり、子供自身も食事の時間が苦痛で仕方なくなります。

「ダメ!」「いけません!」の連発では、やめるどころか、ますます親の言うことに反発するようになります。

では、どうすれば…?

親の工夫と、子供の見方を変えるだけで、食事の時間が楽しくなっていきます。

これに気を付ければ、今日から食事も楽しくなる!

 

【ポイント①】会話を楽しみながら食事をしましょう!

食べることに集中させたいのに、周りにはおもちゃやテレビなど、子供の好きなものが散乱していませんか?

楽しい食事時間にするためには、まずテレビを消しましょう

しかし、テレビを見ながらの食事が習慣化されているご家族では、なかなか消すことができないかもしれません。

その場合は、食事の間の30分だけでも、ご家族の方に協力してもらいましょう。

「今日は、どんな遊びをしたのか?」「どのお友達と遊んだのか?」「それはおもしろかったのか?」など、お子さまとの会話を楽しみながら食事をしてみましょう。

会話がなかなか続かない時は、「やまびこ法」がおすすめですね。

これは、子供の気持ちを引き出し、会話を進めていく方法です。

子供「今日、○○くんと遊んだの」

「そう、○○くんと遊んだのね。どんな遊びをしたの?」

子供「ブロックで遊んだの」

「そう、ブロックで遊んだんだ!何を作ったの?」

子供「ロボット作ったんだ」

このように、子供の発した言葉を受け止め、返しながら会話を繰り広げていきます。

子供にとって、「僕(私)の話を聴いてくれている!」というのは、親の愛を感じる瞬間です。

目や耳を傾け、「聴く」姿勢を持ってあげると、子供はうれしいものです。

いろんな会話をしながら、楽しい食事時間にしてあげましょう。

 

【ポイント②】一緒に台所に立ってみよう

台所に立たせるのは危ない…と考えていらっしゃる方は多いと思います。

確かに、包丁や熱い鍋など、台所には危険な物がたくさんあります。

我が子が通う保育園では、月に1回、食育の日があり、年少以上の園児たちが、お昼のおかずを1~2品作ります。

3歳の子供は、野菜を洗ったり玉ねぎの皮を剥いたりと、火や包丁を使うことはありません。

同じように、家でも積極的にお手伝いに参加することで、食事に興味を持ち、食べることにも積極的になってくれます。

「手伝ってね」とお願いしても、「やっといて~」と返ってくることもありますが(笑)、親と同じエプロンをつけると、一気にやる気モードになり、自分が剥いた玉ねぎを父親が食べる様子を、嬉しそうに見ていますし、本人もおいしそうに食べるようになりました。

また、盛り付けも子供の好きなようにしてもらうのもよいですよ。

子供にとって、お皿はキャンバスです。

お母さんが思うような盛りつけにはならないかもしれませんが、それでも子供は一生懸命やっているわけですから、にっこり笑顔で「ありがとう」と伝えてくださいね。

 

【ポイント③】雰囲気を変えてみよう

お弁当箱に入れて出してあげるのも効果的です。

自分のお弁当箱、ということだけでうれしいのでしょうね。

となると、お弁当箱選びも重要です。大好きなキャラクターのものなど、子供の気に入ったものを一緒に選んであげましょう。

また、お箸を使わない日を作るのもおすすめです。

ご飯はおにぎりに、おかずはピックに刺し、持ちやすいようにホイルで巻きます。

我が家でも時々しています。

 

【ポイント④】大人がお手本を示し!そして絵本で抑える

食事のマナーには、一つひとつに意味があり、奥が深いものです。

いただきます」という言葉にも、ちゃんと意味があります。

諸説ありますが、食事に携わってくれた方々への感謝や、食材への感謝などがよく挙げられます。

ところで、お手本となるべき読者の皆さんは、食事マナーはちゃんとできていますか?

  • 食べる前は、「いただきます」食べ終わったら「ごちそうさまでした」は、しっかり言い、手を合わせる姿を大人が率先して行い、見せてあげましょう。
  • お箸の持ち方や、器を片手にもって食べる姿も見せてあげましょう。
  • おいしそうに食べる様子を見せてあげてください。

「うわ!おいしい!!」「これ、すごくおいしいよ!」などと言いながら食べるのも効果的です。

また、絵本を使って教える方法もおすすめです。

「絵本の中の△△くんは、これが嫌いなんだって!〇〇ちゃんは、なんでも食べるから元気だよね!」などと、絵本のストーリーをうまく使いましょう。

これは、我が家でも効果がありました。実際、好き嫌いが減ったように思います。

また、大きな声で「いただきます!」と言ってくれるようになりました。親も負けずに大きな声で言わなくては…です。

感謝の気持ちを忘れずに!

昨年の夏から、プランター菜園を始め、昨年はナスやキュウリを植えました。

毎日水をまき、少しずつ大きくなる様子を子供と楽しむことができました。

最初の野菜ができた瞬間は、子供も大喜び!はさみを使って上手に収穫してくれました。

そして、「食べるためには、こんなに手間暇がかかるんだよ、だから残さず食べようね」と言うと、元気よく「うん!」とうなずいてくれました。

肉や魚、野菜にも命があるわけですから、感謝していただきましょうね。

参考文献

『認めてほめて愛してそだてる』七田眞著/PHP研究所/1996年1月発行
『こころを育てる七田式えほん 衣食住の神さまシリーズ』SHICHIDA BOOKS