子供の風邪!ご家庭でできる予防法と対処法。薬を使わない、正しい知識で病気を治そう!

風邪は免疫力を高めるチャンス!?

皆さんこんにちは。食育事業部の松山です。

 

風邪を引きやすい人とそうでない人の違い。それは、“小さいころ、風邪を引いたときにどんな対策をしていたか”です。

幼ければ幼いほど、子供は病気を自力で治す力、自然治癒力があります。

風邪を引いたときに薬で抑えるのではなく、安静にし、自然に治すことで自己免疫力が高まるのです。

 

子供が熱を出すと焦ってしまい、はやく楽にしてあげたいと、解熱剤や風邪薬で症状を抑えてしまうと、自分の力で病気に打ち勝つことができなくなり、症状が長引いたり、風邪を引きやすい子供に育ったりしてしまいます。

風邪を引きにくい元気な子供に育てるためには、自己免疫力を高めることがポイント!

そのためには、薬で症状を抑えるのではなく、できるだけ自然の力で治してあげましょう。

風邪を引いたときが、免疫力を高めるチャンスなのです!

病院に行く前に、まず病状をチェックしましょう

熱が出たら病院に行くことが当たり前になっているかもしれませんが、逆に、病院に行ったため、いろいろな菌をもらって、合併症を引き起こすという可能性だってあります。

なので、お母さんお父さんに、病院に行かなくてはいけない症状かどうかを見分ける簡単な方法をお教えしますね。

 

それは、“赤い熱”か“青い熱”かを判断することです。

 

  • 熱の出はじめに、顔やからだがほてっていて、唇に赤みが増し、全体が真っ赤になっている

→これは、安心できる熱(赤い熱です。

病原菌を倒そうと熱を出している体は、同時に、強い負担がかかっています。体が真っ赤になるのは、そんな状態によるものです。きちんと体が熱に反応しているということなので、慌てず、安静にさせておくのがよいです。

血管を拡げて体内の熱を外に逃がし、体温を下げています。

 

  • 熱が出ているのに顔や体が青ざめている

→これは、心配な熱(青い熱です。

子供が自分で体温を調節できていない可能性があります。体力が非常に弱っている状態だと考えられるので、心配です。なるべく早く、お医者さまに診てもらい、症状を確認するのがよいです。

 

【注意点】

赤い熱の場合でも、42℃を超える場合は要注意! お医者さまに診てもらいましょう。また、3日以上高熱が続く場合も、怖い病気が潜んでいる可能性があります。

 

(参考文献 「病気知らずの自然流育児」著:真弓定夫、絵:大久保友博 中央アート出版社)

「風邪かも」と感じたら体を温める!

「子供が風邪を引いたかもしれない」と感じたときは、早めに手当をすることで、熱や咳、のどの痛みなどがひどくならずにすみます。

そのためには、まず、体を温めるようにしましょう。

葛湯、生姜湯、ネギなど、温め効果のある食材をスープにすることで、体の中から温めてあげることができます。

 

また、引きはじめの症状の違いで、対処方法も変わります。

  • 比較的体が丈夫なタイプの子供・・・汗が出ない風邪を引きやすい
  • 体が日頃から弱いタイプの子供・・・汗の出る風邪を引きやすい

 

汗が出ないタイプの風邪は、体を温め、発汗させることで、寒気や発熱を治します。

汗が出るタイプも体を温めますが、発汗することで水分が失われ、気の巡りが悪くなっているので、水分や栄養素をしっかり摂り、気・血・水の巡りを良くするようにしてあげましょう。

 

その他、熱が上がらずに寒気や体のだるさを感じるだけの場合もあります。

その場合は、しっかり体を温めることがより重要になります。

 

通常、風邪は1週間から10日ほどで治ることがほとんどです。

本格的に風邪を引いている時も、できるだけ薬を使わずに、食事で改善するようにしましょう。

食事で初期の風邪対策

■おすすめの食品
・アロエ
・梅
・きんかん
・しそ
・びわの葉

アロエは、殺菌効果があるので、レモンや蜂蜜と混ぜて食べるのがおすすめです。

は、果肉を練ってお茶に入れることで、梅に含まれているクエン酸が風邪の諸症状を和らげてくれます。

(※着色料や保存料が使われていないものを選ぶようにしましょう。)

きんかんは、ビタミンCが豊富なので、煮詰めた煮汁は風邪のウィルスの撃退に、煮つめた実はのどの炎症や痛みによく効くので、まるごと食べるのがおすすめです。

※蜂蜜の摂取は、満1歳以降にしましょう。

アロマを使って簡単に風邪予防

風邪を引きそうなときは、血行促進・発汗・消毒作用のある精油(エッセンシャルオイル)を使ったお風呂に入りましょう。

■使用するエッセンシャルオイル
・ティートゥリー・・・2滴
・ローズマリー・・・2滴

■使い方
(1)40~42℃のお湯に2滴ずつ入れ、よく混ぜる
(2)15~20分浸かる

ポカポカと温まったまま眠ることができるので、質の良い眠りになります。

(参考文献 「アロマテラピーのレシピ12か月」監修:佐々木薫/池田書店)

免疫力UPレシピ『自家製ザワークラウト』

腸内環境を整えて免疫力をアップしましょう!

■材料(1kg分)
・キャベツ・・・1.5kg(約1玉)
・天然塩・・・20g
・(ローリエ・・・適量)

■用意するもの
・重石(キャベツと同じ重さが目安)
・保存容器(熱湯煮沸したもの)

■作り方
(1)キャベツを千切りにし、塩をまぶして10分ほど置く。
※外葉は2、3枚切らずに残しておく。

(2)両手でもんでキャベツがしんなりしてきたら、汁ごと保存容器に詰める。

(3)ぎゅうぎゅうに押し込み、一番上に外葉で蓋をし、あればローリエを入れ、重石をし、ふたを締めて冷暗所で保管する。
(※ローリエは香りつけなので、なくても大丈夫です。)

(4)1週間ほど置き、出てきたアクをきれいにすくう。

【出来上がりの目安】
水が上がり、キャベツの色が黄色くなり酸っぱくなったら完成です。

春夏は3~7日、冬は10日程度で完成します。

保存するときは、汁をしぼって密封容器に入れて冷蔵庫で保管してください。

(※保存期間は約2週間です。)

【上手に作るポイント】
・漬け込むときに、キャベツを空気に触れさせないこと!これが重要です。

・空気に触れるとカビが生え、発酵ではなく腐敗が始まります。重石をして、空気をきちんと抜きましょう! また、発酵をさせるには、液体にしっかりと浸しておくことが大切です。