”数のセンス”は6歳までに決まる?! 幼児期のうちに「かず」の基礎を固めよう!

こんにちは!しちだ・教育研究所です。

英語を習得するには、
なるべく早い時期からスタートした方が良いというお話は、
よく耳にされると思います。

では、「かず」についてはどうでしょうか?

英語と同じように、かずについてもなるべく早い時期から教え始めてあげると、
”かずのセンス”が育ちます。

今回は、早く始めた方が良い理由と、
生活の中で簡単に取り入れられるかずの取り組み、
そこからステップアップして本格的に「かず」を教えたいときの取り組みについて
お話しします。

もくじ
1.なぜ早くから始めた方がいいの?
2.何から始める?今日からスタートできる数の取り組み
3.本格的に「かず」を教えたいと思ったら・・・
4.さらに実践的なかずの取り組みに進めるには?

幼児の数の学習

1.なぜ早くから始めた方がいいの?

英語を早くから始めた方が良い理由は、
赤ちゃんはとても良い耳を持っていて、
どんな言語の音でも聞き分けられるというのが大きな理由です。

かずに関して言えば、
たし算やひき算などの計算は知識としてインプットすることが重要ですが、
数字に強いという”かずのセンス”は感覚的なことなので、
ひらめきやイメージの働きが関係しています。

特に、生まれてから3歳頃まではまだ言葉をあまり知らず、知識も少ないので、
赤ちゃんは感覚的にさまざまなイメージを受け取って学んでいきます。
3歳頃になると、だんだんと言葉が話せるようになったり、もじやかずなどの知識も習得していきます。
ですから、0~3歳までにかずに触れ、基礎を身につけておくと、3歳以降の取り組みでは
意識せずとも自然に、かずに対するセンスが磨かれていくのです。

親子赤ちゃん

2.何から始める?今日からスタートできる数の取り組み

まずは、今すぐに始められることから考えてみましょう。
「教材がないとできない」と諦めることはありません。
特に数字は、生活の中に溢れているので、
実は今すぐにでもできることはたくさんあるのです。
あまり難しく考えず、これからご紹介することを参考に、
おうちでできそうなことを探してみてください。

STEP1 1~10までの数唱と数字のマッチング
赤ちゃんハイハイ

いちばん早くから、しかもいちばん簡単に始められるのが、
1~10までの数唱です。

数唱とは、「1、2、3、4、5、・・・・・10」と、
1~10まで声に出して数えることです。

目的を持って何かを数えるときはもちろん、
普段遊んでいるとき、
階段を上るとき、
おもちゃを出し入れするとき、
おやつを渡すとき、
お風呂に入っているとき・・・
どんなときでも数唱ならすぐにできます。

大人になると、声に出さずに数えているだけで、
数を数える場面は案外たくさんあるものです。
そういうときに、あえて声に出して数を数えてみましょう。

さらにプラスするとするなら、すうじチャートです。
最近では、100円ショップでもチャート類が手に入りますが、
数字を見せながら読んであげると、
数字の”音”と同時に、数字の”形”も目に入るので、一石二鳥です!

大人になると、かずを知らなかったころのことを忘れてしまいますが、
初めてかずに触れるお子さまの立場で考えると、
数唱は、「イチ、二、サン、・・・・・・ジュウ」という風に、
単なる音でしかありません。

「1、2、3・・・」と、
それぞれの音が表している数字の形を教えてあげることも必要ですよね。
そのためには、すうじチャートを使ったり、
カレンダーの数字を見せたり・・・と、
身の回りにある数字を見つけたら、
一つひとつの数字を見せながら読んで、数字と音をマッチングさせていきましょう。どちらも難しいことはありませんし、何か特別なものが必要ということもないので、
すぐに始めることができます。
この2つが「かず」の基本です。ぜひ意識して取り組んでいただきたいです。

STEP2 かずがテーマの絵本や歌を使う
幼児学習

数唱の次に気軽に取り組めることが、絵本や歌です。

最近では、書店に行くと本当にさまざまなテーマの絵本が並んでいますが、
探してみると、かずをテーマにした絵本もたくさんあります。

絵本であれば、いかにも勉強という感じもなく、
おうちの方もお子さまも楽しめると思います。

また、かずをテーマにした歌も同様です。
かぞえ歌のようなものでもよいですし、
テレビ番組で放送されている歌でもかまいません。
お子さまと一緒に歌って楽しみましょう。

「絵本を買っても気に入ってくれるかどうか心配・・・」
という方は、図書館などの絵本を利用されるとよいでしょう。
新しい絵本を購入しなくても、
今お持ちの絵本の中で、イラストを数えるのにちょうどよいものが
いくつかあるでしょうから、そういったイラストを指差しながら
一緒に数えるところから、様子を見ることもできますね。

何よりもまず、お子さまもおうちの方も楽しんで取り組めるのが一番です。
”覚えさせなきゃ!”という気持ちが強ければ強いほど、
お子さまにもそのプレッシャーが伝わってしまいます。
”遊んでいるうちに、いつの間にか覚えてくれたらいいな”くらいの
ゆったりとした気持ちでいてあげてください。

STEP3 お手伝いの中で数を教えよう
親子料理

お手伝いができるくらいの年齢になったら、
積極的にいろいろと頼んでみましょう。
お手伝いの指示の中には、意外に数字が多く出てきます。

たとえば、
「1個取って」「5個ずつ入れて」「3を押して」「10枚持って来て」・・・

ほんの一例ですが、
このように数字を読ませたり、数を数えさせたりするような指示が
意外と多いのです。
最初は上手く数えられなくても、一緒にやっているうちに、
だんだん1人でもできるようになります。

こういった実生活の中に取り入れてあげると、「かず」の概念が身につきやすくなります。
おうちの方にとっても、お子さまの理解度がどれくらいなのかを
把握する機会にもなりますし、
お子さまもいつの間にかかずの勉強をしていることになります。

そして、お手伝いができたら、お子さまをほめるチャンスです!
「3個がよくわかったね!お手伝いしてくれてありがとう!」などと言葉がけをして、
お子さまの自信につなげてあげましょう。

数字ブロック

3.本格的にかずを教えたいと思ったら・・・

次に、教材を使って、もっと本格的にかずを教えたい方向けの取り組みを
いくつかご紹介いたします。
お子さまの年齢によって、できることとまだできないことがあります。
教材の対象年齢に当てはまっていたとしても、
お子さまの成長のスピードによっては、難しいものもありますので、
お子さまの様子を見ながら、できることから始めていきましょう。

 

STEP1 0歳からのドッツカードで、数のセンスを磨こう

ドッツカードは、フラッシュカードの1つです。
かずに特化したカードで、たくさんの点(ドット)が、ランダムに描かれています。

ドッツの取り組みでは、ドッツ(=実際の数)と数字の関係性を
結びつけてインプットするので、「かず」の概念を自然と理解するようになります。

聞き慣れない教材だと思いますが、
特に0~3歳のお子さまにおすすめです。

他のフラッシュカードと違って、
1日に取り組む枚数が決まっていますので、
1日1回、1セットずつ進めればOK!
カラフルで、いろいろなイラストが含まれているので、
楽しんで見ていただけると思いますよ。

 

STEP2 数字と実数をマッチングさせよう
数字遊び
2~3歳頃に取り組んでいただきたいのが、数のマッチングです。
これは、数字と実数(実際の数)を対応させることです。

数字とは、「1、2、3、4、5・・・」のこと、
実数とは、「〇、〇〇、〇〇〇、〇〇〇〇、〇〇〇〇〇・・・」のことです。

かずの概念を理解するためには、
「3=〇〇〇」という風に、数字と実数をマッチングさせることが必要です。

大人にとっては、「2」と聞くと「〇〇」と自然に結びつけることができますが、
小さいうちはまだこの概念がありません。
ですから、数字を見て、それが何個のことを表しているのかを、
理解させてあげましょう。

たとえば、
「1」と書いているお皿に、1個のいちごを乗せる、
「5」と書いているかごの中に、ボールを5個入れさせる、
「3」の車庫には、3両連結した電車のおもちゃを停める
などの遊びができます。

どのようなおもちゃを使ってもよいので、
お子さまの好きなものを使いながら、
数字と実際の物の数が正しく認識できるようにしましょう。
1~10までが正しくマッチングできるようになるのがゴールです。

これが、簡単そうに思えて、意外と難しいことなので、
ゆっくり時間をかけて、何度も繰り返しながら教えてあげてくださいね。

STEP3 数字を書けるように練習しよう
数字ドリル

3歳頃に始めていただきたいのが、数字書きの練習です。
〇×などの線描きの次に、数字が書けるようになると、
できることが格段に増えます。

特に、選択肢の中から〇で答えを選ぶような簡単なプリントから
少しレベルアップした知育のプリントができるようになるので、
そのときに数字が書けるように、数字書きの練習をしておきましょう。

極端なことを言うと、
絵を数えることができて、正解が導き出せていたとしても、
数字が正しく書けなければ、その問題は×になってしまいます。

「記入式のプリントになったときに、教えたらいいのでは?」
と思われるかもしれませんが、
知育プリントは、お子さまにとっては考えることがたくさんありすぎるのです。

問題を解くだけでも一生懸命なところに、
数字書きもイチから覚え始めていたのでは、問題を解くことに集中できません。
ですから、数字だけでも自信を持って書けるようにしておけば、
問題を解くことに集中することができます。

数字書きの練習用のプリントも市販されていますので、
たし算などの知育系のプリントで、同時に数字書きも練習させるのではなく、
最初は数字書きだけの練習をさせてあげましょう。

数字カード

4.さらに実践的なかずの取り組みに進めるには?

いよいよ、より実践的な内容に入ります。
ここでは、小学校入学までにできるようになっておいてほしいという
幼児の最終目標について、お話しします。

ここから先は、これまでご紹介してきたような、
「かず」の基礎ができてから、取り組んでいただきたいと思います。
早くできるようになって欲しいからと言って、一足飛びには進まないでくださいね。
何よりも焦りは禁物です!

STEP1 プリントを繰り返してかずの定着を
プリント学習

かずをしっかり定着させるためには、プリントが最も適しています。
いろいろなタイプの問題を解いて、かずに慣れていきましょう。

繰り返すようですが、

□まだ1~10までの数を数えられない
□数字が読めない
□まったく数字が書けない

このような時期に、プリントからスタートするのはおすすめできません。
まずは、基礎から始めましょう。
3歳や4歳から始める方も、そんなに心配することはありません。
3・4歳なら、それだけ理解力も高まっていますので、
基礎から始めてもすぐに追いつきます。
まずはおうちの方が焦らず、ゆっくりと確実に身につけるようにしていきましょう。

「うちは、かずの基礎はもうばっちり!」
と思っていても、いざプリントに取りかかってみると、
解き方がわからず、つまずくこともあります。

特に、たし算やひき算は、段階を追って教えてあげないと、
急に難しくなって、「できない」と苦手意識が芽生えてしまいます。
苦手意識を持ってしまうとなかなか厄介で、
もう一度好きになってもらうのは至難の業です・・・。
ですから、いきなり計算問題ばかりのドリルから始めるのではなく、
たし算やひき算の仕組みから丁寧に教えてくれるような、
幼児向けのプリントから入るのがよいです。
それでも難しそうにしているときには、プリント上で教えるのではなく、
おはじきや100玉そろばんなどの実物を使いながら、
実際に数を数えて教えてあげましょう。

プリントをやり始めのころは、簡単なところで行ったり来たりしながら、
繰り返し取り組む方が理解が深まります。
お子さまがまだよく理解していないまま先に進んだり、
おうちの方が感情的になりながら教えるのはよくありません。

プリントにも、さまざまな種類のものがあります。
お子さまによっては、難しいものにも果敢にチャレンジしようという性格の子もいますが、
なるべく簡単な、小さなステップのものを選んで、
毎日1枚ずつコツコツ積み重ねる方が、断然効果が得られます。

じっくり時間をかけて、確実に理解できるようにサポートしてあげてください。

 

STEP2 文章題に必要なのは、計算力よりも読解力!

たし算やひき算が理解できるようになると、必ず出て来るのが文章題です。
ここもまた、大きな関門の一つです。

なぜなら、文章題を解くときに必要な力は、
計算力ではなく、読解力だからです。
何がいくつで、何を求める問題なのか、
必要な内容を読み取って、自分で式を作らなければいけません。

ここまで、かずの取り組みばかり説明して来ましたが、
文章題に関しては、かずの理解だけでは不十分なのです。

ひらがなを読めるだけでも不十分で、
自分で読みながら、内容も理解できるところまでできて、
初めて読解力が身についているといえます。

計算力にプラスして、
・ひらがなをすらすら読めるようにする
・絵本の読み聞かせで、内容を理解できるようになる
これらの力も必要です。
並行して、取り組んでいきましょう。

文章題に取り組むときには、文章を整理して、
今、必要な情報を正しく取り出せることが大切です。

まずは、最初の段階の
「たし算かな?ひき算かな?」「たされる数は?」「たす数は?」といった内容で、
おうちの方の質問に答えさせるところから始めて、
時には図にしたり、線を引いたりする方法も教えながら、
一人でも解けるように導いていきましょう。

 

STEP3 マス計算で、計算のスピードアップを
小学生勉強

小学校に入学するまでに、もう1つクリアしてほしいのが、マス計算です。
最初はたす数とたされる数の数字をたてよこに2つずつ、
徐々に3つずつ、5つずつ・・・と増やして、
6歳では100マス計算(10×10)ができるようにしておくのがベストです。

マス計算に必要な能力は、先程の文章題とは全く異なります。
文章題は内容を理解することが大切なのに対して、
マス計算に求められるのは、計算のスピードと正確さです。

多くの方は、たし算よりもかけ算の方が速く簡単に解けるのではないでしょうか?

それは、小学生のときにかけ算の式と答えを丸暗記しているからですよね!

七田式では、「たしざん九九」と呼んで、
たし算もかけ算と同じように、式と答えを丸暗記するように教えています。

マス計算では、文章題のように、たす数や計算方法を考える必要はないので、
出て来た数字を見たら、機械的に計算して答えを書くだけです。
このスピードが速ければ速いほど良いのです。

たし算を全て暗記させるなんて、大人にとっては苦行でしかありませんが、
どうしてそうなるのかという理屈は抜きにして丸暗記すれば、
記憶力のよい幼児期のうちであれば、割とすんなり覚えられるものです。
一緒に式を見ながら読んで唱えて、時にはオリジナルの節を付けて歌ったり、
おうちの方とスピードを競ってみたり、クイズを出し合ったりしながら、
覚えてみるのはいかがでしょうか?

小学生になる前に、たし算をマスターしていれば、
入学してから、楽になること間違いなしです。

いかがでしたか?
幼児期に何より大切なのは、お子さまもおうちの方も楽しく取り組むことです。
無理強いは絶対にいけません。
すぐに理解を求めるのではなく、一つひとつ確実にわかることを目指して、
お子さまのペースで取り組みましょう。
数字に強い子になってほしいという願いが強すぎるが故に力が入ってしまうと、
かえってお子さまを嫌な気持ちにさせて、数が嫌いということになりかねません。
幼児期から「かず」の基礎をしっかり身につけておけば、必ず”かずのセンス”は育ちます。
「いつか実ってくれたらいいよね」というくらいの大らかな気持ちで、
今から種まきをして、大切な芽を育ててあげてください。