七田式教室講師がおすすめ!3歳に読み聞かせたい、子供の心を育てる絵本3冊

 

こんにちは、七田式教室講師の七田一成です。

「子供を本好きに育てることができると、親の役割は半分終わる」と、
『七田式教室講師がお悩み解決!本好きな子供は勉強で困らない?! 子供を本好きに育てる方法とメリット』という記事にてお話しさせていただきました。

子供たちに本を好きになってもらうには、とにかく多くの本と触れ合うことが大切です。
そして、子供に小さなころから多くの本に触れ合うには、お母さん、お父さんによる絵本の読み聞かせがとても重要です。

今回は、3歳のお子さんにおすすめの絵本を3冊ご紹介します。

もちろん3歳はあくまで目安の年齢なので、絵本のストーリーや学べる内容が気になれば、お子さんが3歳以上でも、3歳以下でも、読んであげてください。
読み聞かせる側のお母さん、お父さん自身の心に響く内容もピックアップしているので、ぜひ読み聞かせてあげてくださいね。

親子で学べる絵本!「子供の見方」「親子の愛情」

『いいこって どんなこ?』 冨山房
作:ジーン・モデシット 絵:ロビン・スポワート 訳:もき かずこ

森の中にバニーという子ウサギとお母さんのウサギが仲良く暮らしていました。
ある日、うさぎのバニー坊やは尋ねました。「ねえ、お母さん、良い子って どんな子?泣かない子が良い子?」
お母さんは答えます。「泣いたっていいのよ。でも、バニーが泣いているとお母さんまで悲しくなるわ。」それから、バニーはお母さんに向けて、良い子の定義についてさまざまな質問を投げかけます…

親は我が子にはなるべく良い子に育ってほしいために、子供の短所を見つけて、ついつい注意してしまうことが多くなってしまいがちです。
七田式では子供の見方の一つに『完璧主義で育てない』というポイントがあります。
「どうしてこんなこともできないの?」と、できないことや短所を注意するのではなく、できたことに「こんなこともできるようになったんだ」と褒めていくと、子供はどんどん伸びていきます。

この絵本では、親は子供をどう見ていくべきかを知ることができます。
また、絵本を通して、主人公バニーのお母さんのように、子供のことをとても愛しているのだと伝えることができます。
絵本を読みながら、親と子供で愛情を感じていただきたい一冊です。

「大切な人を想う心」を育てよう

『どんなときも きみを』 岩崎書店
作:アリスン・マギー 絵:パスカル・ルメートル 訳:のざか えつこ

大きなお家に、小さな子犬と女の子が二人で住んでいます。小さな子犬は、二人の住むこの家を守っているんだと女の子に言います。子犬はそれからも、家を守るため小さなリスと戦ったり、風が吹く時は、風を止めたり、と頑張ります。それからも…

お母さん、お父さん、お友達、先生など、人はそれぞれ自分の中に大切な人がいると思います。
その大切な人に喜んでほしいと思うために、その人の好きなことや、喜びそうなことを考え、行動します。それは「愛」が行動へと導いているのです。
この絵本を通じて、人を想う心、愛情が動かす優しさについて、お子さんに伝えていただきたいと思います。
また、親からの愛情をしっかり受けている子供は人に愛情を注ぐことができます。
お母さん、お父さんにも、この絵本をきっかけに、改めてお子さんに愛情を注いでいただきたいと思います。

子供が大きく成長できる!「我慢をする」「人に譲る心」

『ぶらんこ』
しちだ・教育研究所/こころを育てる七田式えほんシリーズ「いぬさんコース」より
作:Studio Ko  絵:藤井 啓司

町中のみんなが遊ぶ公園には10年前からあるブランコがあります。その公園にはブランコだけでなく、たくさんの遊具があり、その中でもすべり台が人気で、いつもたくさんの動物が遊んでいます。ある日、いつものようにたくさんの動物がすべり台で遊んでいると、「ここから、俺がこのすべり台で遊ぶんだから、どこかに行けよ」とゴリラが独り占めしてしまいます。それまで、すべり台で遊んでいた動物たちは、今度はブランコで遊ぶことにします…

自分のしたいことを我慢することは、お兄ちゃん、お姉ちゃんになる第一歩ですよね。
意志の強い子供に育てることはとても大事です。
しかし、子供の意志を尊重しすぎて、いつでもやりたいようにさせると、自分勝手で我がままな子供に育ってしまいます。
そうならないために、七田式教育では、3歳までに我慢を覚えるようにすすめています。
七田式教室のレッスンでも、普段から、お母さんやお父さんには、お子さんに我慢することを身につけてもらうように指導しています。
その理由は、3歳を超えると、そこから我慢を覚えることが非常に難しくなってしまうからです。
この絵本を通じて、我慢をするということ、そして、人に何かを譲る優しい心を持つことを伝えてあげてください。

今回は以上の3作品をご紹介しました。読んでみたい絵本はございましたか?
絵本を通じて、お子さんのしつけに役立てるだけでなく、お母さん、お父さん自身も、普段の子供との触れ合いや、愛情のかけ方に向き合うことができます。
絵本の読み聞かせは、親子の触れ合いの時間であり、親子で学ぶことができる時間でもあるのです。
毎日読み聞かせを続けることは、大変なことかもしれませんが、お子さんのために、1冊でも良いのでぜひ、実践してみてくださいね。